北陸本線 各駅停車完走旅
正月三ヶ日を使って各駅停車の一人旅に行ってまいりました。
行程としては
1日目
東京(東海道本線)ー米原(北陸本線)ー近江塩津(湖西線)ー近江高島(下車)ー京都
2日目
3日目
金沢(北陸本線)ー有間川ー筒石ー直江津(信越本線)ー長野(北陸新幹線)ー大宮
米原から近江塩津間は別の日に乗り、続けて北陸本線に乗車していないですが、乗車した体で話します。
関西の玄関口 米原
東海道線のJR東海区間を抜け、米原駅からJR西日本特有の接近メロディ(京都線琵琶湖線で使われてるアップテンポのやつ)が聞こえてきます。これ聞くために関西来てるようなもんやで。
(近江鉄道)
ふと外を見ると懐かしき西武新101系が止まっていました。
西武の社長が滋賀県出身という関係で滋賀は西武の街と化しているらしい。
西武線民なのでこんな所で見れるとはという感じです。
そういえば西武のライオンが描いてあるバスも走ってるのをテレビで見ましたな。
これぞJR西日本名物ドア横の補助席!
わざわざここに座ってしまう。
新快速の果て 敦賀に到着
JR西日本名物の新快速は上郡・播州赤穂〜敦賀までを走っていて、敦賀発播州赤穂行きというのが現在在来線における最長距離の路線です。
関西の地理的な距離感はよく分かっていないのですが、黒磯ー熱海間の上野東京ラインの距離を超しているとなると相当な距離だと分かります。
敦賀駅駅舎
駅前の通りにHEIWADO、平和堂?というイトーヨーカ堂のパチモンみたいな店がありました。湖西線からもたくさん見えたのでこの地域に多く見られるローカルスーパーなのか?
トイレ前に放尿する小僧が
これは驚いたのが、駅構内にある電光掲示板を映して橋上通路のモニターで見せるという斬新な表示方法。
ちなみに北陸本線乗り通しの旅ではありますが、北陸本線は現在米原〜金沢間だけです。
2015年まで米原〜直江津間であった北陸本線ですが、金沢〜直江津間は2015年の北陸新幹線の開業と共に第3セクターへと移行してしまいました。
新幹線開業と共に3セク化した路線は他にもありますが、路線の大半を失ってしまった路線は北陸本線だけです。しかも2023年には新幹線が敦賀まで延伸し、金沢〜敦賀間までも失ってしまうと言われています。
金沢〜大聖寺間はIRいしかわ鉄道が。以西は福井県の3セクが担うことになり、現在新会社を設立しようとしている段階です。会社名はふくいサウルス鉄道とかクソくだらない名前になるんじゃないの?恐竜王国福井県はあまりにも恐竜を推しているから。
そんな福井駅で見た車両たち
この光沢のあるシルバーに群青のラインが、男の子ってこういうのが好きなんでしょ?のまさにそれですね。
金沢に宿泊
ここで初の国鉄型と遭遇してテンションが上がる。車内は国鉄の香りで満ちていました。しかし七尾線ももう少しで新型車両に置き換わってしまうらしいです。JR西日本の新型車両はかっこいいので好きですが、なぜ旅情溢れる国鉄車両を次々と消し去ろうとするのか!血も涙もないな!
あと北陸の寿司は世界一うまい
ここから3セク区間へ
金沢を出るともう青春18切符は使えません。課金して北陸本線を制覇します(執念)
富山ーランド
北陸本線(あいの風とやま鉄道)の車内自動放送の富山の発音が「と↘︎や↗︎ま」と、「お山」と同じイントネーションでした。方言でしょうか?
高山本線 特急ひだ
富山、金沢、福井と見てきて、北陸主要駅とその駅周辺ってすごい綺麗だなって思いました。すごい整備されているのと北陸という雰囲気が合わさって。
富山地方鉄道での写真。初代レッドアローが 普通列車として運行されています。
初代は世代的に見たことがなかったのでこんな見ず知らずの土地で出会えるとはという感じです。
富山地方鉄道はなかなか古めかしい駅舎が多く現存している路線なので暖かくなったら駅舎廻りの旅に行こうと思っています。
市電
富山県の沿線風景
北アルプスと田んぼ
泊駅
手前が乗車してきたあいの風とやま鉄道泊行き。奥に少し見えるのがこれから乗車するえちごトキめき鉄道日本海ひすいライン(まあ全部北陸本線なんだけど)
2両編成から1両になり、田舎のバスのように後ろから乗り、整理券を受け取り、前から降りるという初見殺しの乗車方法になります。
ちなみに私は泊駅で「トキめきホリデーフリーパス」というトキ鉄乗り放題券を購入しました。
しかし泊〜市振間はあいの風とやま鉄道区間なので別途運賃を支払わなければなりません。使える期間と購入できる場所は限られているので詳しくは上記のリンクから公式サイトにアクセスしてください。
直江津行きワンマンカー
信じられんほどの曇り
あぁん?
有間川駅
北陸本線名物駅の一つです。
なんかめっちゃ傾いてる。
降車客は私以外誰もいませんでした。
目の前に日本海が広がっています!
根府川駅のように海が間近に望める駅として有名なのです。
駅舎ホーム側から
こんなところにJR西日本の遺構が、
駅は崖の上に立っていて、駅の下に国道8号が通っています。
車通りはそこそこありましたが、誰一人通行人がいなかったです。
筒石駅
北陸本線の名物もぐら駅。上越に来たらここに立ち寄るしかない。
日本で数少ない山岳トンネル内にある駅の一つです。
向こう側に見えるのが対向ホーム
出口は扉で閉められています。通過電車の突風防止のためだそうです。
今は通過する電車はないんじゃ?貨物って走ってたっけ?
ホームの壁の窪みに再びJR西日本の遺構が、
待合室
Insta映えしまくりですね。
待合室から短い階段を登ったところ。
直江津方面は一応下り扱いなのか。
そして今度は長い長い階段を登って地上を目指します。
これの上位互換のような駅に上越線の土合駅があります。一度車で行ったことがありますが、段数はあれほどではないです。土合は脱落者が出てもおかしくないほどきつかった。土合を通勤通学で使ってる人まじでタフネス。
土合駅より筒石駅の方が雰囲気が良すぎました。この感じたまらんですな。
階段を登りきると駅待合室があります。待合室での写真はこれしか撮ってませんでした。
駅舎です。
右側にトイレがあります。
この駅には私以外にも駅目当てで車で来た方が何人かいました。
駅案内看板
かっこいいね。
そして旅の終焉
これで見事北陸本線完走しました!
現在はトキてつが駅構内の管理を行っていて、駅名標もトキてつ(妙高はねうまライン)仕様なのですが、JR時代はJR東日本の管理駅で、駅名標も東日本仕様だったということで、日本海ひすいラインの駅名標ではなく妙高はねうまライン(旧JR東日本信越本線)のを使っているのは直江津駅では東日本駅名標を使用するという設定が継承されているのかなあと感心してしまいました。
着いたらひどい雷雨でした。
直江津駅で余韻に浸る間も無くすぐに長野駅を目指して出発しました。
しかし北陸地域の過疎化が鉄道の状況から現れていました。
JR長距離路線が3セク化されるのは自分は悲しいことだと思っています。
青春18きっぷが使えないこともあるのですが、長距離路線ってロマンがあるじゃないですか。米原から伸びてるこの路線は遠く上越の直江津まで繋がっていると思うとなんかわくわくしてくるんですよ。あとJRの公共路線です感がというか無骨で飾り気のない雰囲気が好きでどうしてもJRを推してしまいますね。
この旅を通じて北陸の振興のために何か役に立ちたいと思うきっかけになりました。
北陸が賑わったら北陸本線全線復活ということにはならないでしょうか笑